シリーズ 第9

 山 陰 の 船 舶 Ship of Sanin

境水道渡船「たかお&第2たかお」の巻

今月の船舶は, 境水道を毎日休まず往復する渡船の「たかお」と「第2たかお」のご紹介です。境水道大橋開通以前は車両の運送で隆盛を誇っていましたが、現在は、住民の貴重な通勤通学の足として使命を果たしています.

 

停泊中の境水道渡船 「たかお」

 今回の 「たかお」と「第2たかお」は、鳥取県境港市と島根県美保関町を結ぶ渡船として境水道渡船(有)が運航しています。写真の「たかお」は、双方向に舷門を持つトンネル型内航フェリータイプで、境水道大橋開通以前、隆盛を誇った同航路の主力フェリーボート 「だいせん」、「しまね」(注) を彷彿させる船形です。現在は朝夕の通勤通学客の多い時間帯に、運航されています。ちなみに、写真後方の橋が、境水道大橋です。

(注)境水道大橋開通までは、1回に6台程度の車両を搭載して、2隻がピストン運航していたが、いつも長い順番待ちの車両の列が出来ていました。

「たかお」の隣に入港した「第2たかお」

  「第2たかお」は、「たかお」と違い船首のみに舷門を有する上陸用舟艇型の船形をしています。船体中央部両舷にベンチ席が設けられ、船首のオープンスペースは、自転車を積むスペースとして利用されています。「第2たかお」の方が、1日の就航回数が多く使われています。

 

高尾山を背に2隻並んだ「第2たかお」と「たかお」(写真右)

 「たかお」の名前は、写真にも写っている境水道対岸の美保関町の「高尾山」(標高332m)から命名されています。この山は、自然の防波堤として港を守るのと同時に四季を伝えてくれ、市民に愛されています。

境水道渡船運賃(行程約5分 片道分)

おとな ¥200
こども ¥100

自転車等は別途手荷物料金必要


 


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