シリーズ 第43回

 山 陰 の 船 舶 Ship of Sanin

島根県 教育実習船「神海丸」

 

船首方向から見た「神海丸」

 今回ご紹介するのは、島根県 教育実習船 「神海丸」です。全長57.9m 幅9.4m 総トン数499総トン 航海速力12.5ノットの実習船で、平成9年3月竣工です。建造所は鳥取県の若鳥丸と同じ三保造船所(静岡県清水市/現在は静岡市)です。

船体中央部から見た 「神海丸」

 神海丸は、写真からも分かるように主たる漁労設備が目立たない設計となっています。船体中央に配置された船橋は、船橋前甲板を広くとり、延縄実習を意識した設計だと思われます。これは兵庫県の「但州丸」が底引きを前面に出したレイアウトを採用されているのとは対照的で各県によって実習形態が異なることが船からも分かります。

船体後部から見た 「神海丸」

 神海丸は隠岐水産高校と浜田水産高校との共有船で島根県教育庁の所属です。隠岐水産高校と浜田水産高校の水産系学科の生徒の外洋航海実習に使用され、主にハワイ周辺海域の太平洋で、マグロ延縄操業の実習を行います。その水産研修のほかに、新任教員研修や「県民の船」などのイベントにも使用されます。神海丸は、。海を志す若人達の訓練の場として、また県民の船として、今後もその活躍が今後も期待されます。

 

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