シリーズ 第18

 山 陰 の 船 舶 Ship of Sanin

島根県 漁業試験船 「島根丸」

 

船首から見た漁業試験船 「島根丸」

 今回は、島根県の漁業試験船「島根丸」のご紹介です。「島根丸」は、平成5年2月に建造された鋼船で総トン数142トン 、主機馬力は1200psで、主に沖合での海洋観測、底引き、かご漁などの漁場調査等に使用されています。船籍港は松江市(島根県県庁所在地)です。

 

漁業試験船 「島根丸」 の船尾部 

 「島根丸」は、船形的には、おもてブリッチが採用されています。船尾部からの写真でも分かるように船尾部に比較的小型の開閉式の舷門を有し、トロール調査時の揚網に使用しています。また後部にトロール用のリール等油圧機器が装備され船橋後部に設置されたリアビュー(後部監視)室で油圧機器の集中制御が行われているものとおもわれます。装備的には計量魚群探知機、超音波式潮流計などの超音波機器などが装備され調査の効率化が図られています。

 

母港停泊中の 漁業試験船 「島根丸」 

 母港は浜田市(浜田漁港)で停泊地の近くには浜田水産高校があります。また浜田港のシンボル、”浜田マリン大橋”(写真/後方の吊り橋)などもあり、僚船の沿岸用漁業試験船の「明風」(総トン数41トン)と錨を並べて水産都市浜田の顔となっています。

 

 

 こちらもどうぞ「島根県水産課のページ」 (記事関連ページ)

 


前回号 メニュー 次回号